2008.03.19よりカウント開始 |
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春 枝物 |
春 葉物 |
春…弥生かすみて移ろいで…
とき早に弥生下りて卯の花の月過ぎ行きて事そらざらん
何とは無しに浮かれ浮かれて日が過ぎて
しと降る梅雨の憂い
雨降りていよよ色増す紫陽花に戯れいでしカタツムリ達
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夏 枝物
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夏 葉物 |
夏…
初鱧の便りそそられ淡路島香り作りて誰に香らん
淡路にて お香を作る
晩夏…気付けばもう秋
長い渇ききった暑い夏
終わりの見えぬ嘆き
ふと見る暦に重陽の文字
心なしか日差しが和らぐを感じる
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秋 枝物 |
秋 葉物 |
人恋しきは、秋の夕暮れ…
色変えて散りゆくもみじ
はらはらとはかなく
赤き夕暮れにとけこみ
やがて闇へときえ行く
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冬 枝物 |
冬 葉物 |
寒さ身をさく…すべて止りたるが如し
凍てつきて氷室中
冴えわたる夜空の星はきらめきさらに遠し
静かに春が…時は、止らじ
静かに春が…時は、止らじ
我が園に、梅の花散る、ひさかたの、天より雪の、流れ来る
大伴旅人(おおとものたびと)
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